「E8のほうが2cm広く動く」という一文を見て、手が止まっていませんか。
その2cmが自分の机で何を変えるのかは、身長の数字に置き換えるまで分かりません。
公式の仕様欄を1行ずつ並べてみると、判断の材料はもっと少ない場所に集まっていました。
先に結論を言うと、昇降範囲の2cmは、どちらを選ぶかの理由になりません。
適正な机の高さの式に当てると、この2cmで結果が変わるのは身長およそ139cmから144cmのあいだにいるときだけです。
公式の仕様欄を1行ずつ突き合わせたうえで、実際に残る分かれ目まで見ていきます。
チェアコンパス編集部は、在宅ワークやオフィスチェア選びで迷う人に向けて、メーカー公式情報、正規販売店の商品ページ、公的機関の公開情報を確認しながら、価格・保証・サイズ・販売元の見方を整理しています。
この記事では、ハーマンミラー公式の保証情報と販売元の表記を確認し、広告・アフィリエイト表記については消費者庁の景品表示法関連情報、製品安全やリコール確認ではNITEや消費者庁リコール情報サイトも参照できるようにしています。
身体の不調改善を保証する目的ではなく、購入前に確認したい仕様・保証・販売条件を整理する立場で執筆しています。
結論:公式の仕様欄で違うのは5項目だけ

公式ストアの製品ページには、どちらにも「仕様」の欄があります。
そこを1行ずつ並べてみると、同じ行のほうが多くなりました。
| 項目 | 違うか・E7・E8 |
|---|---|
| 昇降範囲 | 違う E7:58〜123cm E8:60〜125cm |
| 機能 | 違う E7:メモリ・ロック・障害物検知 E8:USB・メモリ・ロック・障害物検知 |
| 昇降速度 | 違う(E8に記載なし) E7:38mm/s E8:欄に項目がない |
| 重量 | 違う E7:32.3kg E8:約32.7kg |
| 梱包重量 | 違う E7:約35.6kg E8:約36.0kg |
| 耐荷重 | 同じ 2機種とも:125kg |
| 脚幅調整 範囲 | 同じ 2機種とも:110〜190cm |
| 脚段階 | 同じ E7:3段階(ピラミッド式) E8:3段階(ピラミッド) |
| パネル タイプ | 同じ 2機種とも:タッチパネル |
| 対応天板 | 同じ 2機種とも:幅120〜200cm 奥行60〜80cm 厚み2cm以上 |
| 天板の 選択肢 | 同じ 2機種とも:長方形・カーブ型・集成材/無垢材・配線スリット付き・モニタースタンド付き |
11項目のうち、同じが6・違うが5です。
ここから先の手順は1つだけ。
違う5項目のうち、自分の使い方で結果が変わるものだけを残していきます。
下限の2cmが効くのは身長およそ139cmから144cmの人だけ

座り作業で必要な机の高さは、身長から計算できます。
使うのは座面高(身長×0.25)+差尺(身長÷6)で、複数の家具販売店が同じ形で示している式です。
この式の背景と、日本の机が720mmを推奨されるようになった経緯は高身長のオフィスチェアの記事にまとめました。
| 身長 | 座り作業の適正高さと、E7・E8の余裕 |
|---|---|
| 140cm | 適正高さ:58.3cm E7(下限58cm):余裕0.3cm E8(下限60cm):1.7cm足りない |
| 145cm | 適正高さ:60.4cm E7(下限58cm):余裕2.4cm E8(下限60cm):余裕0.4cm |
| 150cm | 適正高さ:62.5cm E7(下限58cm):余裕4.5cm E8(下限60cm):余裕2.5cm |
| 155cm | 適正高さ:64.6cm E7(下限58cm):余裕6.6cm E8(下限60cm):余裕4.6cm |
| 160cm | 適正高さ:66.7cm E7(下限58cm):余裕8.7cm E8(下限60cm):余裕6.7cm |
| 165cm | 適正高さ:68.8cm E7(下限58cm):余裕10.8cm E8(下限60cm):余裕8.8cm |
| 170cm | 適正高さ:70.8cm E7(下限58cm):余裕12.8cm E8(下限60cm):余裕10.8cm |
| 180cm | 適正高さ:75.0cm E7(下限58cm):余裕17.0cm E8(下限60cm):余裕15.0cm |
表を下へたどると145cmの行から両方とも余裕が出るので、ここから下の身長は昇降デスクの後悔の記事で他社の下限も並べて判定しています。
式を逆に解けば、しきい値はもっとはっきりします。
- E7(下限58cm)は 身長およそ139cm から適正高さが下限に届く
- E8(下限60cm)は 身長およそ144cm から届く
- → 2cmで結果が変わるのは、この約5cmの幅に入る人だけ
つまり大人の身長で選んでいるかぎり、下限の2cmはどちらを買っても同じ結果です。
身長が低めで机の高さに不安がある場合は、机より先に椅子の側で詰まりやすい点も見ておいてください。
その条件は低身長向けオフィスチェアの記事で整理しました。
上限の2cmは立ち作業でも10cm余る
上限のほうは、さらに差が出ません。
立ち作業の目安高さは、FlexiSpot自身が公式ブログで身長別に出しています。
| 身長 | 立ち作業の目安と、E7・E8の上限とのあまり |
|---|---|
| 155cm 前後 | 立ち作業の目安:約95〜98cm E7(上限123cm):25cm以上あまる E8(上限125cm):27cm以上あまる |
| 165cm 前後 | 立ち作業の目安:約100〜103cm E7(上限123cm):20cm以上あまる E8(上限125cm):22cm以上あまる |
| 175cm 前後 | 立ち作業の目安:約105〜108cm E7(上限123cm):15cm以上あまる E8(上限125cm):17cm以上あまる |
| 185cm 前後 | 立ち作業の目安:約110〜113cm E7(上限123cm):10cm以上あまる E8(上限125cm):12cm以上あまる |
身長185cm前後でも、E7の上限で10cm以上あまる計算です。
ここまでで、E7とE8を分ける材料として昇降範囲の行は上下とも外れました。
実際に判断を分けるのはUSBが要るかどうか

残った違いを見ていくと、手応えがあるのは機能欄の1行です。
つまりE8だけ、操作パネルにUSBの差込口が付きます。
ここは使い方で評価が割れるところです。
天板の手前で充電したい人には、机の縁に口があるのは手が届きやすい位置。
いっぽう天板裏に電源タップを付ける予定なら、パネルの口は使わないまま終わります。
残りの違いは重量の0.4kgと梱包重量の0.4kgで、どちらも35kg前後の箱に対する差です。
組み立ても移動も、この差では変わりません。
脚の形だけは仕様欄に出てこない
ここまで表で比べてきましたが、仕様欄に項目が無いものもあります。
はっきりしているのは脚の断面の形で、E7は角のある形、E8は楕円です。
公式の仕様欄はどちらも「脚段階:3段階(ピラミッド)」までしか書いていないので、数字では比べられません。
もう1つの昇降速度は、違いがあるかどうかも分かりません。
E7の仕様欄には38mm/sという数字がある一方、E8の仕様欄には昇降速度の項目そのものがないのです。
そのため「どちらが速いか」は、公式の表からは答えが出ません。
静かさと軽さは公式の数字と向きが違う
E8のほうが静かで軽いと紹介されることがありますが、公式の数字を見ると向きが変わります。
| 話題 | 公式ページで確認できること |
|---|---|
| 静かさ | E7シリーズのページに「動作音を50dB以下に抑えています」の記載がある。E8のページには、これに当たる数字が見つからない |
| 重さ | E7が32.3kg、E8が約32.7kgでE8のほうが0.4kg重い |
| モーター | どちらも左右の脚に1個ずつのデュアルモーターと記載 |
静かさは実際に使えば差を感じるかもしれませんが、数字が出ているのはE7の側だけなので、E8が上だとは書けません。
E8と同じ昇降範囲の型番がシリーズの中にある

公式ストアには「E7シリーズ」という括りのページがあり、7モデルが並んでいました。
E8はこの一覧に入っていませんが、昇降範囲がE8と同じ型番がシリーズの中にあります。
| 型番 | 昇降範囲・耐荷重・USB・定価 |
|---|---|
| E7 | 昇降範囲:58〜123cm 耐荷重:125kg USB:なし 定価(脚フレーム):57,200円 |
| E7 Pro | 昇降範囲:60〜125cm 耐荷重:100kg USB:あり 定価(脚フレーム):61,600円 |
| E7H | 昇降範囲:63.5〜128.5cm 耐荷重:160kg USB:あり 定価(脚フレーム):63,800円 |
| E8 | 昇降範囲:60〜125cm 耐荷重:125kg USB:あり 定価(脚フレーム):66,000円 |
E7 ProはE8と昇降範囲もUSBも同じで、定価は4,400円低く出ています。
違うのは耐荷重で、E7 Proは100kg、E8は125kgです。
つまり「2cm広いほうとUSBが欲しい」という理由でE8に寄っているなら、シリーズの中に近い型番があります。
重い機材を載せるなら、分かれ道はE7Hのほうです。
耐荷重が160kgと大きく、昇降速度も40mm/sと公式の欄に数字があります。
ただし下限が63.5cmまで上がるので、同じ式では身長およそ152cmから下でないと下げ切れません。
なおシリーズのページにある「約3万回の昇降テスト」「約16年間の使用に相当」は、試験回数をメーカーが換算した数字で保証年数ではありません。
重い機材を載せないなら、USBと60〜125cmだけが目的のときの行き先はE7 Proです。
差額で買えるのはUSBと脚の形

最後に残るのが価格で、FlexiSpotのセールの記事で追ったとおり定価そのものが年に何度も改定されています。
| 製品 | 定価(税込) |
|---|---|
| E7 脚フレーム | 57,200円 |
| E7 Pro 脚フレーム | 61,600円(耐荷重100kg) |
| E8 脚フレーム | 66,000円 |
| E7とE8の差 | 8,800円 |
ここまでの整理でいうと、この差額で買えるのはUSBの差込口と、楕円の脚です。
他社の昇降デスクと条件を並べたい場合は、COFOデスクの記事で見る順番を整理しました。
型番が決まったら、あとは出ている場所を横に並べて比べます。
先に短所から書くと、フレーム単体の価格と天板込みの価格は別で、総額は選ぶ天板しだい。
そのうえで楽天市場を見れば、同じ型番の出品を横に並べて、天板の組み合わせと価格をまとめて確認できます。
送料の扱いは出品しているストアごとに違うため、そこは商品ページで確かめてください。
もう1つの短所として、E7 Proのようにシリーズ内の近い型番は公式ストアの一覧のほうが見つけやすい点もあります。
それでも、天板込みの総額と送料まで横に並べて比べられるのは、出品が並ぶ楽天市場のほうです。
\ 型番と天板の組み合わせで見る /
E8のほうに決まったなら、天板とキャスターを同じ注文画面で足せるKagg.jpという行き先もあります。
ただし棚に並ぶのはE8とE7H、E7Q、EF1 PROで、素のE7とE7 Proは入っていません(2026年9月17日時点)。
送料は「送料無料」と出ますが、北海道・九州・沖縄と一部離島だけは別途かかります。
| 項目 | 楽天市場 | Kagg.jp |
|---|---|---|
| 並ぶ型番 | 出品する店ごとに変わる | E8・E7H・E7Q・EF1 PRO |
| E7と E7 Pro | 出品があれば見られる | 取り扱いなし |
| 保証 | 出品ストアの案内による | 取り扱い商品はすべてメーカー保証付きと明記 |
| 送料 | 出品ストアごとに条件が違う | 送料無料の表示。北海道・九州・沖縄と一部離島は別途 |
| 注文 | 出品を見る | E8を見る |
Kagg.jp側は発注から1週間〜2週間で出荷、時間指定は受けていないので、そのあたりはKagg.jpの評判の記事にまとめています。
※本記事には広告・プロモーションが含まれます(価格・在庫・型番・送料はリンク先の最新表示をご確認ください)。
FlexiSpot E7とE8の違いについてよくある質問
FlexiSpotのE8とE7の違いは何ですか?
公式の仕様欄で違うのは、昇降範囲・機能(USBの有無)・昇降速度の記載・重量・梱包重量の5項目です。
耐荷重・脚幅調整範囲・脚段階・パネルタイプ・対応天板・選べる天板の種類は同じ内容が並んでいます。
昇降範囲が2cm違うと使い心地は変わりますか?
適正な机の高さの式に当てると、下限の2cmで結果が変わるのは身長およそ139cmから144cmのあいだだけです。
上限のほうは、立ち作業の目安が身長185cm前後で約110〜113cmなので、E7の123cmでも10cm以上あまります。
E8のほうが静かで軽いと聞きましたが本当ですか?
製品ページの仕様欄には、どちらにも静音性の記載がありません。
数字(50dB以下)が出ているのはE7シリーズのページで、E8側には見つかりません。
重さは公式の数字でE7が32.3kg、E8が約32.7kgなので、E8のほうが0.4kg重い計算です。
耐荷重やモーターの数に差はありますか?
耐荷重はどちらも125kgで同じです。
モーターもどちらも左右の脚に1個ずつ入るデュアルモーターと記載されています。
E7 ProやE7Hとはどう違いますか?
E7 Proは昇降範囲60〜125cmでUSBも付き、E8と同じ条件で定価が4,400円低く出ています(耐荷重は100kg)。
E7Hは耐荷重160KGで昇降範囲63.5〜128.5cmですが、下限が上がるぶん同じ式では身長およそ152cmから下でないと下げ切れません。
まとめ:仕様欄で同じ行を消してから残りで決める
E7とE8は、公式の仕様欄11項目のうち6項目が同じ内容です。
違う5項目のうち、昇降範囲は身長およそ139cmから144cmのあいだでしか結果が変わらず、重量と梱包重量の差も0.4kg。
昇降速度はE8の欄に項目が無く、残って効くのはUSBの差込口だけ。
これに、仕様欄には出てこない脚の形が加わります。
決める順番は、パネルにUSBが要るか、脚の形にこだわりがあるか、その2つに8,800円を払うかの3つです。
どれも当てはまらないなら、安いほうのE7で困る場面は仕様欄からは見つかりません。
USBだけが目的なら、E8の前にE7 Proの60〜125cmを見ておいてください。
参考にした情報
- FlexiSpot公式ストア「電動昇降式デスク・E7」仕様欄(2026年9月17日確認)
- FlexiSpot公式ストア「電動昇降式デスク・E8」仕様欄(2026年9月17日確認)
- FlexiSpot公式ブログ「E7 ClickとE7の比較」の立ち作業の目安高さ(2026年9月16日確認)
- FlexiSpot公式ストア「電動昇降デスクE7シリーズ モデル比較」(2026年9月17日確認)
- Kagg.jp「FlexiSpot(フレキシスポット)」のメーカーページとE8・E7Hの商品ページ(取り扱い型番・送料・保証・天板とキャスターのオプション/2026年9月17日確認)
- 適正な机の高さの式(座面高=身長×0.25/差尺=身長×1/6)は複数の家具販売店が同じ形で示しているもの。背景は当サイトの高身長のオフィスチェアの記事にまとめています
